古本虫がさまよう 古本屋
「古書通信」(2011年5月号)を読んでいたら、編集部員・折村桂子氏の「東日本大震災と古書店 被災地 福島県を訪ねて」 というレポートが目に止まった。ご本人も福島出身(棚倉町)。少し内陸だが福島原発にはちょっと近いとのこと。帰省と取材をかねて四月にオートバイで各地を回ったという。
この前本欄に去年の夏の仙台・郡山・黒磯古本屋行脚ツァーを載せた。その時絶賛した万葉堂書店は復旧作業中とのこと。郡山のてんとうふやふみくらは営業しているとのこと。但し須賀川店(ふみくら)は再開の見通しは立たずという状況だそうな。ふみくらの目茶苦茶になった倉庫の写真もあった。かなりの被害をもたらしていたわけだ。
マップは、ナイアガラの滝です。
本の天敵といえば火事、水害がすぐに浮かぶが、地震もやはり困る。読書の天敵は電車内の煩い輩だったが、最近は車内の蛍光灯を勝手に抜いている電鉄会社には腹が立つ。暗くて読みにくい。貴重な読書時間が奪われる。節電は結構だが、現時点でそこまでする必要はないし蛍光灯をそういう風にしているということは永遠の措置にしようという魂胆がみえみえ。親方日の丸会社の安易な措置というしかない。
古本屋さんでも地震以前からケチケチ作戦で入り口周辺の照明は消しているところもあった。しかし背表紙も暗くて見にくいようでは売れ行きも落ちるだろう。何度も繰り返す肉声のアナウンスを減らせば節電になるだろうに…。
ナイアガラの滝やカナダへの5日間の休憩
この前も強雨の日中渋谷の東横線工事あたりを歩いていたら入り口周辺の水たまりを掃き流している職員がいた。足元があぶなくなり滑りやすくなるから当然のサービス。ところが地下鉄などそういうあたりを拭き掃除する光景を見たことがない。自然に乾くと思っているのかもしれないが結構滑りやすくなっているところが多い。本屋のように出入り口に濡れた傘を入れる「ビニール」などを設置しようともむろんメトロはしない。このあたりの親方ぶりが嫌いだ。時々口頭で指摘しているが改善される気配はない。残念なこと。
モーテル西アイダホフォールズアイダホ州
『本屋の窓からのぞいた「京都」 恵文社一乗寺店の京都案内』 (毎日コミュニケーションズ)を読んだ。京都にある恵文社一乗寺店という書店周辺のさまざまな店舗、古本市などが紹介されている本。京都には住んだことはなく、あまり行く機会もないので目で楽しむだけではあるが。
引き続き、安食文雄氏の『三田村鳶魚の時代 在野学の群像と図書館体験』 (鳥影社)を読んだ。著者は1956年生まれ。仏教関係のテーマを追求しているようだ。
野依秀市氏や渡部昇一氏や森銑三氏や家永三郎氏や中川道弘氏や金森徳次郎氏など、本や古本屋や図書館などに関するちょっとした「いい話(悪い話?)」などが収録されている。面白い本だった。
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